犬の大敵「がん」の症状と治療、その医療費について
犬の「がん」の特徴について詳しく知ろう
ガンは、犬にとっても命を蝕む大病となります。各保険会社が発表している統計によると犬の死亡原因の1位が「がん」となっており、10歳以上の高齢のペットの半数以上が、がんで命を落としていると言われています。
悪性腫瘍とも呼ばれ、腫瘍性(悪性)のシコリ(腫瘤)です。人間と同様、100%完治可能な病気ではなく、まだまだ謎の多いの病気となりますし、特徴も似通っています。
原因としては、遺伝や老化、ウィルスなどの外敵などが考えられていますが、詳しいことはわかっていません。最近Yahooニュースでも話題になりました、人間のタバコによる受動喫煙もがん(肺がん)の原因の一つではと考えられています。
<がんの症状>
食欲不振
ガンを患っているワンちゃんの特徴で多くの飼い主さんが最初に気づく症状ではないかと思います。いつも食べている餌を全然食べなかったり、全然食べたそうにしない傾向にあります。
慢性的な体重減少
定期的にペットの体重を計る習慣にしている飼い主さんは少ないかもしれませんが、がんを患うと食欲がなくなり体重の減少につながります。また、がん細胞が栄養を奪ってしまい全身に栄養がいきわたらないのも体重減少の理由として挙げられます。
※ただ、がん以外にも体重減少を引き起こす病気があるので一概にがんと決め付けることは出来ませんが、いずれにせよ体調があまりよくない状態といえるでしょう。
慢性的な虚弱体質
元気に走り回っていたわんちゃんずっとケージの中で横になったり、表情に感情の変化が現れないなどの症状が出てきます。
触るとしこりを感じる
がんとなっている箇所を触ってみるとしこりを感じることが出来ます。時間の経過とともに肥大したり、小さくなる兆候が見られない場合は動物病院で診てもらいましょう。
<治療内容とその治療費>
代表的なものとして大きく分けて3つの治療法があります。
手術療法
外科手術によってがん細胞を除去してしまう方法です。一度の手術で腫瘍の多くを除去することが可能となり、即効性が見込めます。
治療費の相場:20万円~50万円(入院を伴う場合、入院費3,000~10,000円/日)
化学療法・薬物療法
ペットの体を蝕んでいるがん細胞の種類に合わせて抗がん剤を投与します。ガンを消滅させることも可能ですが、どちらかというとガンを小さくさせたり、増殖をストップさせるのが目的として行われる治療となります。脱毛や虚弱化の副作用もありますが、効果は十分補償されています。
治療費の相場:1回あたり3万円
回復状況により回数は異なりますが、積極治療の場合は50万円を上回るケースもあります
放射線療法
手術療法で処置できないような部位にも、メスを入れず治療できるのがメリットとなります。副作用としては、脱毛や急性で皮膚炎などの皮膚異常の症状が出てきます。医療費は他の治療に比べると高めになることが多いです。
治療費の相場:1回あたり2~5万円 月平均20回程度
完治にはとにかく早期発見がカギ
がん細胞は放っているとあっという間に違う臓器に転移します。完治のカギを握るのは早期発見です。初期症状を発見し早期発見することにより、治療費も少なく抑えることが可能となります。
早期発見できるよう毎年しっかりと健康診断、定期健診を行う必要があります。高齢のペットの場合であれば、もっと頻度を上げてもよいでしょう。
いつもと違うような症状が出たら迷わずかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。がんを見逃さない為にも初期症状のチェックリストを作りましたので、自分のペットに当てはめてみてください。
- 口臭に変化はないか?
- 足が腫れていたり、引きずっていないか?
- 血尿や下痢、血便は出ていないか?
- 皮膚にただれ、腫れ、出血がないか?
- 食欲はあるか?食事量が落ちていないか?
- 触られることを嫌がらないか?しこりがないか?
犬の寿命は、年々長くなっていると報告されています。
理由がわかる飼い主さんはいるでしょうか?
寿命が延びている要因の一つに、医療技術の向上があります。医療の発展に伴い、今までは救うことの出来なかった命を救うことが可能になりました。『がんを患う=死』では決してありません!早期に発見することで直るのです。そんな時代に生きていることに感謝しましょう。
だからこそ、しっかりとワンちゃんの体調管理をしっかりとしてあげることが大切です。私たち飼い主がワンちゃんにしてあげられることは、異変を感じたら病院に連れて行ってあげることです。大切なわんちゃんのことをしっかりと見てあげましょう。
ペット保険のすすめ
しっかりとした治療を受けることにより、「がん」は完治が可能な病気となりました。
ただ、せっかく早期発見でき完治できる治療があるのに高い医療費を払えず泣く泣く見取った飼い主さんも少なくありません。飼い主さんにとっては、申し訳ない気持ちでいっぱいだと思います。
そうならない為にも、ペットの医療費対策を元気なときから考えてきましょう。
紹介したとおり、がんの治療費は10万円を大きく超えます。手術1回したら完治とならず、入院や定期通院も必要になり長期治療が一般的です。医療費は皆さんの思っている以上に大きなものとなります。100万円を超えるようなケースもたくさんあります。
毎月少しずつペットの医療費分を貯金していくのもいいですが、本サイトでは『ペット保険』をおすすめします。手ごろな掛け金から始めれる為、大きな負担にならないと思います。
本サイトでは、そんなペット保険を始めての方でもわかりやすいよう解説しています。気になる方は是非チェックしてみてください。
飼っている方にとっては、ペットというよりは家族に近い存在になっている飼い主さんも多いと思います。万が一のときに備えて、家族の皆さんと同じようにペットちゃんもベストな保険に加入させてみてはいかがでしょうか?